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淡い恋 [刀剣乱舞]

第10章 心の答え


本丸に着くと、一期への挨拶もそこそこに、加州を探した。
が、いつもいる所に居ない。
色んな所を探した結果、和泉守たちと手合わせをしていた。

「ミツ!」
「春香?早かったね…ってうわっ!」

堀川と手合わせ中の加州へ勢いよく抱きついた。
加州は慌てて、支えようとするが、勢いが良過ぎてそのまま押し倒される形になった。

「うわっ!主さん、危ないよ!もぉ!」
「おいおい、さすが、うちの主ってとこかぁ?」
「白昼堂々、何やってるの…」

三人の声は春香には、届いてないのか、がばっと顔を上げると、加州に伝える。

「あのね、ミツ。私、ミツの事が好き!」
「は!?だって、春香は一期の事が好きなんじゃ…」

いきなりの告白に、加州は慌てている。
それに対して、春香は、首を振った。

「ううん。違うの。一期の事は好きだった…けど、この一年間、ううん。私が審神者になってから三年間、ずっと傍で支えてくれてたのは、ミツだよ。ずっと傍に居てくれて、当たり前だと思ってた。でも、当たり前にしたくないの!」

春香の真剣な告白に、三人は呆気にとられている。
加州はというと、顔を真っ赤にして、口をパクパクさせた。

「ミツは…私の隣に居るの、イヤ?」

加州から、何も言ってこないので、春香が不安になって聞いたので、加州は慌ててふるふると首を振った。

「ばっ、そんな訳ないじゃん!俺は、ずっと春香が好きだったんだから!だから、夢なんじゃないかって…正直、疑ってしまってる…」

顔を赤くしながら言う加州が、可愛くて、春香は思わず笑った。

「笑わないでよね!本当に、なんか、幸せすぎるって言うか…」

目をそらして加州が言うので、春香は、もう一度伝える。

「ミツ。大好きだよ。だから、ずっと私の傍にいてね。…んっ」
「んっ…バカ…イヤだって言われても、離れないからね!」

突然の春香からのキスに、加州の顔は更に赤くなった。
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