第17章 VS
アンバーの居残りに付き合ったり2人とともに図書室でレポートを書いたり。
休日は部屋にこもっていたり。
何度かマグルの黒い手帳で少年と連絡を取りともに実験を行ったりしたりもした。
今日も手帳で連絡を取ったあと少女の勉強部屋で魔法薬をやっていた所だった。
『ねぇ、そろそろさ試験だけどお願いがあるんだよね』
「ろくなことが無さそうだけど、いうだけ言ってみれば?」
『私に決闘を教えて欲しい』
少年は少し目を見開いては?、と一言声が漏れた。
確かにDADAもお互い学んでいるが今どき決闘をすることなどない。
いや、少年はいずれ必要になるため独学やアブラクサスに習っているが普通に生活していて今まで通り社会だと想像するなら決闘など闇祓いを目指す他必要ないはずだ。
「なんでまた」
『いつまでここにいるか分からないけどこの時代の日本って結構危ないんだよね。修学旅行いくならそれなりに実践で使えないと困るかなーって』
少女の言い分は自分が卒業する頃、日本は戦争の最中で治安も良くないだろうという話だった。
それ以外にも理由があるように感じたが少年は特には突っ込まなかった。
少女は少年が考えている間固唾を飲んで見守っていた。我ながら下手くそな言い訳だと思う。未来を知っているからこそ、少年を止めるのには力が必要だと分かっていた。だからといって少年に習うのはまた話が違うと思うが何故か少女は決闘の練習をしたいと思った時に教師陣ではなく少年を思い浮かべたのだった。
「まぁ、いいけど。怪我をしても知らないよ?」
『やった!』
少年は完璧なまでな笑顔を見せた。
少女は浮かれて気が付かないのだった。