第18章 1人の女として 【橘真琴】
『皆すごいね。それ全部手作りかな?』
真琴がもらったチョコを見ながら私達は歩く
心臓バクバクしてきた…………
真「祐季は俺にチョコくれないの?毎年くれるのに………」
『あの、それがね…………』
言え!言うんだ私!
真「もしかして、今日がバレンタインだってこと忘れてたりして作ってないの?」
『そんなことないよっ!』
こんな時まで子供扱いするの?
忘れたりしないもん!
『あのね真琴、今年のチョコはいつもと違うの………』
真「なになに?ロシアンルーレットみたいになってるとか?」
もう、真琴ったら
笑い狙ってないよ!
『そうじゃなくて…………、本命なの。真琴に本命チョコ渡したいの…………』