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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第8章 【獅子の姉、萌える】


「ほなまたね、リエーフ。」
「おう、またメッセ送るな。」
「うん。せやけどやたら細かく大量に送るんは堪忍してや。」
「美沙みたいに絵文字並べてまとめるなんて器用な事できねーよ。」
「えー、別に器用ちゃうし普通やて。」
「美沙の基準おかしいから。縁下さんも言ってたぞ。」
「何という言われよう。ちゅうか兄さんも兄さんや。まぁきりないからこの辺にしとこ。」
「私も楽しかったわ。」
「ああいえ、こちらこそありがとうございます、お姉さん。」
「またね、美沙ちゃん。」
「はい、また機会があれば。」

そうして弟が通話終了のボタンをタップし、縁下美沙の姿は画面から消える。

「レーヴォチカ、」

接続が完全に切断されたことを確認してからアリサは真面目くさった顔で呟いた。

「今度あの子こっちに連れて来て。」
「うええっ、何でっ。」
「一緒にお買い物に行って可愛いお洋服着せてお洒落させたげたい。」
「何で姉ちゃんそんなノリノリなんだよ。」
「あら、だってあの子可愛いじゃない。もっとお洒落したらいいのにって思うわ。」
「ええー、美沙がー。地味リボンなのに。」
「まだまだね、レーヴォチカ。そんな事ばっかり言ってたら嫌われちゃうわよ。」
「う、それは嫌だ。美沙おもしれーもん、何気に親切だし。」
「でしょう。」
「いつか翔陽と一緒に誘ってみよっか。でもきっと縁下さんがくっついて来るんだろーなぁ。」
「そんなにお兄ちゃんと仲良しなの。」
「縁下さんは美沙大好きだし美沙も縁下さん大好きだから。だっておかしいんだぜ、野郎が美沙の事触ったり意地悪言ったらすぐすっ飛んでくんの。」
「凄いのね。どんな人。」
「こんな人なんだけど。」
「優しそうなお兄ちゃん、ホントに妹さん大事にしてそう。それじゃあ私美沙ちゃん抱っこしても大丈夫かしら。」
「女子だから大丈夫じゃね。俺が触ったら笑顔でキレられて食い下がったら夜久さんに蹴られたけど。」
「乱暴にしたんじゃないの。」
「姉ちゃんにまで言われたっ。」

うわーんとなる弟にアリサはふふふと微笑む。とりあえず弟の交友関係は良好なようだ。可愛い知り合いもいるみたいだし安心ねと思った。
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