• テキストサイズ

柔道少女と排球部

第1章 はじめまして


大地さんに席を変わってもらった私は手で涙を拭いながらキッと影山さんを睨みつける。

私のいた席では大地さんが何やら影山さんに話をしていた。

はあ、と溜息を吐く私の頭に何かが触れる。

「無理しなくて良いんだぞ?」

なんて言いながら、スガさんがその大きな手で私の頭を撫でてくれた。

「はい、別にしてませんよ〜」なんて笑ったら、「嘘つけ」と小突かれた。

「でも、本当に無理するなよ?」

「はーい」

敬礼しながら返事をすれば優しく微笑んでくれた。



「…あのぉ、」

少し気まずい雰囲気の漂うバスの中に武ちゃん先生の声

「着きました、青葉城西高校」

とうとう、着いてしまった。
/ 13ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp