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柔道少女と排球部

第2章 こんにちは青葉城西高校



「全国!大したもんだな!じゃあ何か?見学でもしていくか?」

白い歯を見せて顔をクシャクシャにして笑った石塚さん。
良い人で良かった…!

はい!!!!是非!!!!!!

と返事をしようとしたその瞬間

「だ〜め☆」

と私の口を塞ぐ大きな手と頭上に加わる圧

「名前ちゃんは〜及川さんを応援しに来たんだから!」

ぬるっ、と指を口の中に滑り込ませ、その長い指で私の舌を弄ぶ



「他のところになんていかせなぁい」



普段よりずっと低い声でそう言えば、目の前の石塚さんは固まってしまった。

「なあんてね☆も〜そんな怖い顔しないの!」

いつもの調子でそう言い放ち、私の口から指を抜く。

「そんじゃまあ名前ちゃんは俺が連れてくから〜」

じゃあね、と私の唾液でてらてらと反射する手を振りながらもう片方の手で私を連れ去る。


いつもこうだ。
この人は何がしたいのかわからない。
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