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【ハイキュー】ウシワカイモウト

第50章 ・TVゲーム その2


で、第四ラウンドである。

「お手柔らかに頼むね。」
「大平さん、今回ばっかりは嫌味に聞こえます。」
「そうかい、太一。ごめんよ。」
「兄様、今度こそ覚悟なさってください。」
「受けて立つ。」

ゲームスタートの表示が弾ける。

「あっれぇ、文緒ちゃんが大人しい。」
「さっきより積み込んでますね。」
「パッドの操作に慣れたんか。」
「つーか元々操作慣れてない奴の積み方じゃなかったけどな。」
「そうなんですか、瀬見さん。」
「いや気づけよ、工。」

外から見てこれである、勿論プレイヤー側も気づいていた。

「文緒さん、何か企んでる。」
「何て事。人聞きの悪い事をおっしゃらないでくださいな、川西さん。」
「ははは、油断禁物だな。」
「問題ない。」
「安心しました兄様、では早速失礼します。」

文緒が微笑んだ瞬間、プレイヤー側が湧いた。

「ちょっ、いきなりそれっ。」

川西が叫ぶ。

「やるなぁ。」

大平が苦笑し、若利は僅かに眉根を寄せる。

「えええええええっ。」

観戦側では五色が叫んでいた。

「文緒が6連鎖したあああああっ。」
「つかラストおかしいだろっ、今何色消したよっ。」
「1、2、3色、ついでに各色5つはくっついてましたね。」
「そういや最初の時も2、3連鎖で結構ラストくっつけて消してたよな、若利の嫁。」
「そっかぁ、文緒ちゃんはそっちの戦法の使い手かぁ。面白いねぇ。」

天童は面白がっているがやられている方はそれどころではない。

「うっわ、相殺したけど半分埋まったっ。」
「地味に嫌な妨害量だな。」
「文緒がここまでするのを初めて見た。」
「恐れいります。」
「どっかの漫画にいたよな、おしとやかだけど実はゲームが神レベルにうまい子。」
「川西さん、私はあの子みたいに美人でも強くもありませんし、神レベルでもありません。」
「毎度言うがお前は人を惹きつけている可能性をもう少し考えるべきだ。」
「頼みますからこの混戦中に嫁を褒めていちゃつくのは勘弁してください。」
「どういう意味だ。」
「みんな、そろそろ俺行くよ。」
「うげっ。」
「何て事っ。」
「少々油断したか。」
「申し訳ないね。」
「ヤバイまずい相殺相殺。」
「う、一部相殺したとして生き残れるかな。」
「少し早いが起爆する。」
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