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【ハイキュー】ウシワカイモウト

第43章 ・義妹の反抗 その1


「先日遅くなった上に電話の電池を切らしたのは誰だ。おまけに他校まで巻き込んだ。」
「確かに縁下さんや瀬見さんにはご迷惑をおかけしましたが学校帰りはやり過ぎです。それにその後ちゃんと緊急用の充電器を持ち歩いてます。」
「そもお前はよく他校と妙な関わりが出来る。」
「いつもはリアルの友人はいないのかと仰るくせに。」
「妙な知り合いは必要ない。」
「まさか日向のことですか、別に悪い事はされてません。烏野の皆さんだって殆どは好意的ですし青城の岩泉さんからも気遣われてむしろ申し訳ない位です。」
「及川は。」
「若干扱いに困る以外実害はありません。」
「条善寺と渡り合ったというのは。」
「あれからお見かけする時はありますが何にも起こってません。むしろ向こうから避けられてる感があります。」

意外にも文緒が押しているようである。若利はあまり変わらない顔でしかしムッとした雰囲気を醸し出す。

「お前は人を惹きつけている自覚がまだ足りないようだ。」
「兄様だって女子の皆さんを大変惹きつけてらっしゃいますよ、お気づきでないんでしょうけど。」
「気づいてなかった。」
「驚きませんけど。いずれにせよ私はそれでどうこう申した事はありません。」

若利はまたムッとする。

「そもというなら兄様、瀬見さんやチームの他の方にも過保護が過ぎると言われた所でしょう。」

ますます若利は言葉に詰まり、バレー部レギュラーの野郎共はかたやワクワクテカテカした表情でかたや胃が痛んでるような表情で様子を見守る。周囲の野次馬も完全に面白がっていた。

「とにかく待ちません学校でやることを済ませたら私は先に帰ります。」
「文緒。」
「では兄様、後ほど。」
「待て。」

もちろんそう言われて待つ奴はいない。文緒はスタスタと去っていこうとしたがここでバレー部関係者は勿論、野次馬も度肝を抜かれるような事態が起きた。
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