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【ハイキュー】ウシワカイモウト

第39章 ・牛島兄妹、留守番をする 終


「そっか、今日母ちゃん達帰ってくんのか。」

朝練前の部室にて瀬見が呟く。

「ああ。」
「長かったよなぁ、お疲れさん。」
「それを言うなら俺より文緒だ。」
「そうだな。飯から弁当から作ってもらって洗濯してもらってお前のボケにも付き合ってもらってるもんな。」
「たまには手伝った。」
「へーへー、お熱いことで。」
「家の事に慣れる訓練だと言われた。」
「文緒に。」
「そうだ。それと俺はボケではない。」
「あいつも言うようなったなあ。あとお前がボケじゃないとか誰も納得しねーから。」

瀬見がしみじみと言いつつきっちり突っ込む横で天童が口を挟む。

「でも残念だねー、夫婦生活終わっちゃうんだ。」
「まだ夫婦ではない。」
「マジでなるつもりなのか。」

突っ込む山形に若利は何も考えずに答える。

「前向きに検討する価値はある。」
「早すぎるわ。」
「確かに文緒はまだ15だが。」
「そっちじゃねーよ。」

懸命に突っ込む山形の横で大平も言う。

「若利、文緒さんは妹なんだろ。いくら周りが勝手に嫁呼ばわりしてるからってそりゃ極端だよ。」
「それで思い出したのだが」
「今度は何だ。」

大平の口ぶりは完全に次は何をやらかすつもりだと言わんばかりだ。この所苦労しているのがよくわかる。

「五色、川西、天童、文緒を乱暴に扱うな。」
「乱暴に扱った覚えはありません。命が惜しいですし。」

川西の呟きは一言多い。

「念の為だ。お前はまだしも五色と天童。助けてもらう分には有難いが首根っこを掴むな、天童はあまりバシバシやるな。」
「若利君、心配しなくても折れやしないってー。」
「俺のは成り行きですっ。何か手え掴むの気が引けたからそうなったとかじゃないですっ。」
「全部自分でバラしてんじゃねーか。」

瀬見が五色に突っ込み大平がああもうと片手を額にやっている。とうとう面倒くさいと言いたげに口を開いたのは白布だった。

「もうとっとと一族郎党説き伏せて籍入れたらどうです。」
「賢二郎までどうしたっ。」

まさかの白布の発言に大平が可哀想なことになっているが言われた若利はやはり動じない。
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