第6章 再起
私の言葉に、影山くんが真っ赤になる。
「そっ…そういうことを軽々しく言うんじゃねえよこのボケ!!!」
「だって本当のことじゃんー!」
そう返すと、影山くんが急に真顔になった。
「………そんなこと言うなら見せてみろよ。」
「え」
「俺が判断してやるよ。見せてみろよ、ほら。」
「こんなとこで脱いだら掴まるよー!!!」
「冗談に決まってんだろ空気読めバカ!!!」
「冗談言う顔じゃなかったよ今の…!!」
大きな声を出したらまたエネルギーゲージが下がった気がする。
辛い……。
「 いつも間抜け面さらして幸せそうに食ってる顔見てるから見てらんねえんだよ、そうやって辛そうにしてるの…。」
ぼそっと呟いた影山くんの表情を窺う。
あ、照れてる。
本人に言うと怒るから、いちいち指摘はしないけど。
「ありがと…でも…。水泳の授業もあるし、それに…。」
「…なんだよ。」
「あ、いや…なんでもない!!!」
皆が想像してるかもしれない私の体を少しでも細くしたいなんて、そんなこと絶対言えない。