第4章 変化
高校で初めてのテストは、お世辞にも手応えありとは言えなかった。
でも、そこそこは取れているだろうから良しとする。
先日、西谷先輩と出かけてからというもの、単純な私は西谷マインドにすっかり魅了され、実践するようになっていた。
細かいことは気にしない。
うじうじ後悔しない。
自分を信じて進む。
これらのことが地で出来ている西谷先輩のことを、私はとても眩しく思う。
全てのテストが終わったその日の放課後、私は久しぶりに体育館へと向かっていた。
たった数日空いただけでも、長い間訪れていなかったように感じる。
体育館に足を踏み入れると、まだ誰もいなかった。
部室にはもう誰かいるかもしれない。
そう思った私は、こちらも久しぶりの部室へと向かった。
「お疲れ様でーす…」