第4章 ザ・デート
「気持ちイイね~♪」
「ね~」
芝生の上が気持ちいい。買ってきたパンとか飲み物とか並べて…ちょっとしたピクニック気分だね。
「あ、良かった。おしぼりついてた。はい」
「ありがと♪」
地元案内して、公園沿いの通りを話しながら歩いてたら、お腹空いてきて。天気すごい良かったし、ちょうど美味しそうなパン屋さんがあったから買って、公園でランチすることにしました~♪流行のお店もいいんだけど、こういうのもたまにはいいよねって。
「智くんの、おいしそう」
「一口食べる?」
「うん♪」
ハイってパンを渡そうとしたら、あ~って口開けてる。わざとね(笑)。
も~…かわいいんだからっ。外だよ?って思いつつ、そう来たらこっちも食べさせるでしょ。
あ~ん…
「ん、おいし~!くるみとチョコ合うね」
「ね、うまいよね。チョコもイイ感じに溶けてて」
「はむんむ。…そっち食べた後だとこれ辛いっ」
「あ、カレーパン?」
「そー」
「…」
無言で、あ~って口開けてみた。アーンですよ。憧れの。やったからには、してくれるかなって。
「んふふっ」
笑いながら、多香子もちゃんと口に入れてくれましたー♪
って
ヤバイ?ラブラブバカップルだな、俺ら(笑)。
「ハムハム…。ん~…。これで辛いの?」
「智くんの舌はおバカだから」
「あ、ひでぇ」
笑いあうこの空気。たぶん今、何食っても美味いよね。