第2章 トラブル
「…」
何度となく携帯を見るけど、やっぱり連絡はない。
ホントどうしたんだろ。時間にルーズな方じゃないのに。しかも連絡もナシって。
…これ、やっぱり何かあったんじゃないの?だってもう…15分遅刻。さすがに一報入れるでしょ、何でもなかったら。具合悪くなった?それとも…メールも送れないような状態だったり…。
「…」
ちらちら出入り口も見ながら、俺はメールを打ち始めた。
【どうしたの?】
…じゃないか。うーんと…
【何かトラブった?俺もう駅着いてるよ!】
…とりあえず、こんな感じで…
て下向いてた、そのとき。
「ね~ェ♪」
甘ったるい、ギャル風の女の子の声。高校生くらいかな。後ろの方から聞こえる。…誰かと待ち合わせかな。
若い女の子の声聞くと、無条件に体をちぢこめてしまう。職業病?(笑)