第2章 放課後
「京谷くんまた宿題出さなかったでしょ!」
休み時間俺の席に来てギャンギャンと
何かとウルサイ女。
クラス委員の香坂理緒。
眼鏡をかけていて頭が良くて真面目で
いかにも優等生って奴。
「宿題出さないと成績落ちるよ?放課後、私勉強教えてあげるから!」
何で放課後まで勉強しなきゃなんねーんだよ。
「……チッ。」
俺は舌打ちをして香坂を睨んだ。
「嫌なのは分かるけど困るのは自分なんだからね!勝手に帰っちゃダメだよ!」
そう言って香坂は自分の席に戻って行った。
勝手決めやがって。
放課後俺は勉強から逃れる為すぐさま部活に行った。
部活が終わった頃には既に日が暮れていた。
俺は置きっぱにしていた鞄を取りに教室へ戻る。
いつもは暗いはずの教室が今日は電気が付いていた。
!!何で居るんだよ!
香坂が俺の机で突っ伏せて眠っていた。
机には眼鏡と手書きのプリントが置いある。
プリントは要点がまとめてあり
普段の授業よりも凄く分かりやすく書かれていた。
コイツ、俺が居ないのに待ってるとかどういう神経してんだ。
俺は呆れながら椅子に座り
机にあった香坂眼鏡を手に取った。
かけるだけでクラクラし酔いまくる。
どんだけ度が強いんだ。
俺は眼鏡を置いて香坂の頭を軽く叩いた。