第4章 干物な彼女
今ここで寝ている女の子は果たして
本当に俺の彼女なのだろうか?
服装はパジャマに半纏。
コタツに潜りテーブルにはミカンの皮だらけ。
おまけに足元にはBL本が散乱していた。
¨今日誰も居ないから今から遊びに来て!¨
理緒からメールを貰い1時間後に
来てみればこんな状態だった。
彼氏に遊びに来てと誘って流石にこの有り様はないだろ。
俺はため息をつき散らばっていた薄い本を
丸めて理緒の頭を軽く叩いた。
「……んあ……たぁくん?……いらっしゃい…」
眠い目を擦りながら起きた理緒。
この状態でよく彼氏を迎えられるな。
「なぁ、この格好何?彼氏を家に呼んどいてこれは酷いだろ。」
「あーごめん。着替えて片付けようと思ったの!でもね、コタツという名のモンスターにラリホーかけられてさー!」
「要するにコタツに入ったら眠くなったんだな。」
「うん!」
悪びれた様子もなくニカッと笑う彼女に
俺は呆れてしまった。