第5章 天女伝説?
「光秀様とずいぶんと親しくなられたようですね」
「閨を共にするほど親しくはなっていないがな」
ねや?
ねやってなんだろう?
というか……この人、光秀さんっていうんだ。
「三成さん」
「三成__そう呼んでくださいってお願いしたはずですが……」
うっ……
そんな悲しそうな顔をしないでよ
まるで私が苛めてるみたいな気分になってしまう。
「じゃあ……三成くんで……」
「三成くん……ですか?」
「ダメ……かな?」
「(なんて可愛らしいお顔をなさるんでしょうか。
三成くん……特別感があって良いかも知れませんね)
わかりました」
「良かった……」
ふんわりと微笑む三成さん……三成くんは、やっぱり天使みたい。
なんだか癒されてしまうわ。
ほんわかとした気分に浸っていたら
「まだ着替えさせてないの?……まったく」
冷たい響きのある声がほんわかとした気分をぶち壊していく。
当然の事だけど、こちらも初対面。
「信長様がそろそろ戻ってくるんだから早く着替えさせなよ」
「そうでした!家康様の進言で思いだしましたよ」
「……まったく」
家康?さま?
「さ、天女様……お着替えをしましょう」
「え?……私、着付け出来ないんだけど……」
「大丈夫ですよ。私が着替えさせてあげますから」
「ありがとうね!」
って………
うん?