第4章 天井から失礼します
連れてこられたのは豪華な装飾がされている一室
三成さんは
「今、準備をしてきますからしばらくお待ち下さい」
と言い残して部屋を出て行ってしまった。
……私、これからどうしたらいいのかしら?
いや、待て
これは夢なんだから醒めるのを待てばいいんじゃないかしら?
そうだよね!
うん、待とう。
それにしても痛覚もあったりして随分とリアルな夢だよね。
「すみませんが……」
「ん?」
男の人の声がしたと思ったんだけど……
姿が見えない
「ちょっとお邪魔します」
「え?!」
天井から人が飛び降りて来たんだけど?!
な、なに?
あきらかに忍者のようなかっこうをしているこの人は誰?!
「初めまして__佐助と言います」
「あ、どうも……です」
ご丁寧に自己紹介をされてしまったので、私も名前を名乗ってしまったんだけど。
「さんって言うんだね。これからよろしく」
「よろしく?」
「さんに大事な事を説明しに来たんだけど……聞いてくれるかい?」
「大事なこと?」
「そう__まずは落ち着いて俺の話しを聞いてほしい」
佐助と名乗るこの人を信用してもいいのだろうか?