• テキストサイズ

藤堂家の事情【R18】

第3章 契り


理人は仕方がないな・・・と樹里奈をやっと解放する

「失礼します、ご主人様」

樹里奈は頭を下げ部屋へと戻っていった

「なかなか従順なメイドだな」

理人が満足そうに呟く

「あまり深入りしすぎるのは感心できません」

「そうか?」

「再来週にはご婚約パーティーですよ」

「だから?」

「・・・・」

「どうせ、家柄目当ての訳の分からない女だろう?」

「・・・後継ぎを作っていただかなければならない方です」

「・・・メイドが見つかった途端に婚約・・・か」

ふ~・・・と理人は大きなため息をつく

「後継ぎを作る事は、大切な仕事ですよ?」

「わかっている・・・
では、樹里奈が子供を作ればいいだろう」

「理人様」

「あ~・・それもわかっている。
樹里奈はメイドだからな・・・
わかってるよ」

理人はいらだたしげに、ガウンを脱ぐと、シャワーを浴びにいった







・・・・・・・・____________


樹里奈はシャワーを浴びると食堂へむかった

そこには梅が戻ってきていた

「梅さんっ」

「樹里奈ちゃん、ただいま」

「どうでしたか?休暇は?」

「ええ、ゆっくり過ごせて楽しかったわ。
これおみやげ」

「わぁ、ありがとうございます」


「樹里奈、朝飯は?」

要がキッチンから顔を出す

「いただきます」

樹里奈は要についてキッチンへとついて行く

「何が食べたい?」

「えっと・・・リクエストしてもいいんですか?」

「かまわない・・」

「じゃあ中華粥」

「わかった、そこで座って待ってろ」

要は手際よく中華粥を作っていく

「何か手伝いますか?」

「座ってろ、って言ったろ」

「・・・はい」

しゅん、と落ち込む樹里奈の頭をひと撫でする

「・・・食べ終わったら小部屋に来い」

要は樹里奈の顎をくいっと持ち上げて言う

「わかったか」

「・・はい」

要はそのままで樹里奈の躰を舐めるように上から下まで見た後、胸元でその視線を止める

「たっぷり可愛がってやる」

要はニヤリと笑うと中華粥を樹里奈の前に用意する

「オレは小部屋で待ってる」

/ 95ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp