第1章 入れ替わるメイドの事情
「私は先代のルールを受け入れてこのお屋敷に残った・・・」
梅さんは少し悲しそうな顔をした
樹里奈はそれ以上何も聞けなかった
翌日、仕事が終わった後黒刃に呼び出された。
「今日で、試用期間が終わりました。
本日より一週間以内に、ここに残るか、去るかを決断してください」
「・・・わかりました」
「それから明日の朝、ご主人様の部屋にモーニングティーを持ってきてください」
「・・・はい」
「それでは明日の朝・・・」
かなり含みのある言い方で黒刃は笑顔で告げる
運命の朝がやって来る・・・・