第2章 暗黙のルール
「こちらへ来い、樹里奈」
「理人様っ」
「黒刃、いいじゃないか・・・」
樹里奈を自分の横で膝立ちさせると、服のボタンをはずし肩からずるりと肌蹴させる
「・・・・」
そして理人が不満そうな顔をし、黒刃を見る
「・・・下着は明日から変えさせます」
「そうか・・・そうしてくれ・・・
俺の好みに仕上げてくれよ」
「・・・わかっております」
理人はゾクリとするような笑みを浮かべ、樹里奈の谷間に顔を埋める
ふ~っ、ふ~っ・・と理人の荒い鼻息が聞こえる
「くはっ・・・黒刃っ・・・いいぞっ」
ずちゅっ、ずちゃっ・・と黒刃の口元が激しい水音を奏でる
「樹里奈っ・・・」
うっとりした顔で理人は樹里奈を見つめ、頭を引き寄せ唇を重ねる
ぞくっとするような舌を絡めたキスをされそのまま理人は黒刃の頭を押さえて、欲を吐き出した
はぁはぁ・・・と樹里奈も激しいキスに呼吸を荒げる
「・・よかったか、樹里奈・・」
「ん・・・はっ・・ぁ・・・ぃ」
「顔が蕩けている・・・」
樹里奈の口元から溢れた涎をペロリと舐めとると満足そうに微笑む
「理人様、そろそろ執務の方を・・・・」
すっかり自身の身なりを整えた黒刃は冷静に言葉を発する
「・・・わかった」
理人は名残惜しそうに樹里奈のヒップラインから腰のあたりのラインをなぞり上げる
「樹里奈、ここはいいからキッチンの手伝いをしてきなさい」
「は、はい・・・っ」
樹里奈は慌てて自分の身なりを整え、理人に頭を下げ部屋を出た
「・・・明日から楽しみだな」
理人は書類に目を通しながら、にやける顔を押さえられない
「理人様・・・お手柔らかにお願いしますよ」
「・・・どうかな・・・樹里奈を見ていると手加減するのも忘れてしまいそうだ」
「お気持ちお察しいたしますが・・・樹里奈が壊れてしまえばまた他のメイドを入れなければならなくなります・・・」
「・・・そうだな・・・それは避けたい・・・
樹里奈の事はこの屋敷の男達で末永く可愛がってやることにしよう」
「御意・・」