第2章 暗黙のルール
樹里奈が次に目が覚めた時、自分の部屋にいた
きちんとメイド服を着てベットに横たわっている
部屋を見回すと誰もいなかったが、メモが机の上に置いてあった
源の字で”ゆっくり休め”と書いてあった
窓の外を見ると薄明るい。すっかり寝てしまったようだ
ん~・・・とベットの上で伸びをする
「あ~・・・でもメイド服皺になっちゃった」
クローゼットを開けると、ワンピース風のメイド服が準備されている
「これ・・・可愛い」
胸元は大胆に開いてはいるが、丈はひざくらいで淡い水色のふんわりしたものだ
樹里奈は新しいメイド服に着替えると、机から契約書を取り出した
契約書を改めて読み直し、眼を閉じる
そしてペンを手に取った
すっかり夜が明けた頃コンコンッと扉がノックされる
「はい」
「失礼します」
現れたのは黒刃だった
「おはようございます、黒刃さん」
「・・・新しいメイド服似合ってますね・・・
やはりあなたにはこちらの方がいい」
「じゃあこれ、黒刃さんが?」
「ええ・・・胸元のカットは大胆に開いていた方が魅力的ですが、短すぎるスカートはあなたには下品な気がしていたので・・・
これぐらい清楚な方がより・・・引き立ちます」
「あ、ありがとうございます」
「・・・サイン、したんですね」
「はい」
「そうですか・・・しかし提出期限は明日です。
それは明日受け取る事にしましょう」
黒刃は樹里奈のメイド服を整え、さらに胸を両手で持ち上げる
「・・・下着も私が選んでおきましょう。
もっとあなたがその魅力を魅せられるように」
ニッコリと黒刃は表情を崩さず、樹里奈の躰を弄る
「・・・黒刃、さんっ・・・?」
「ああ、あなたの体型を確認しているんですよ・・・
思っていたより胸は大きいし、ウエストは引き締まっている・・・とても魅力的な躰だ・・・」
囁くように樹里奈の耳元で囁く
「んっ・・・」
「それに感度もいいし、いい声で啼く・・・
たまらないですね・・・」
樹里奈の眼を見ながら視線を反らさず、躰のラインを触り続ける
「んっ・・・黒刃さっ・・・」
「どうされたんですか?そんな色っぽい顔をして・・・
わたくしを誘ってるんですか?」
「ち、ちがっ・・・」