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藤堂家の事情【R18】

第2章 暗黙のルール


源と共に樹里奈も小屋から出る

「あれ・・?今何時?」

「あ?一時過ぎたとこだが」

「大変っ・・・」

「あ、おい、そんな急がなくても・・・お前は大丈夫だぞ?」

「じゃ、またね源さんっ」

源の言葉を聞かず樹里奈はキッチンに向かって走り出していた

ひらりと舞うスカートに源はまた舌なめずりをした





バタバタ・・・とたどり着くとキッチンには誰もいなかった

「あちゃ・・・」

「・・・何してんだ?」

「あ、要さんっ、私・・・」

「・・・・お前」

「え?」

要は樹里奈の恰好を上から下まで見る

「昼、食ったのか?」

「え、あ、まだですけど・・・でも・・」

「今日からは給仕しなくていいんだろう?」

「あ・・・・そうでした」

「来い、こっちで食わせてやる」

キッチンの横にある小部屋に連れて行かれる

「待ってろ」

小さなテーブルと長椅子があるだけのその部屋にちょこんと座る

暫くすると要がサンドイッチとミルクティーを運んできた

「あ、ありがとう、ございます」

「ああ」

樹里奈の横にドカッと腰掛けると要は本を読む

「いただきます」

はむはむ・・・とサンドイッチを食べる

「ん~っ、美味しいっ」

「・・・」

「あ、うるさいですか?」

「いや、いい・・・」



「ご馳走様でしたっ」

「・・・あんたさ」

「はい?」

「なんで俺には敬語なの?」

「え?」

「庵には普通にしゃべるのに・・・」

「だって・・え?」

「俺と庵同じ歳だぜ?双子なんだから」

「え?え~っ・・・双子だったんですか?」

「まあ、似てないけどな」

「そうですね・・・雰囲気も要さんの方が大人っぽいですし・・・」

「要」

「え?」

「要って呼んで・・・2人でいる時は・・・」

要が樹里奈の顎をすいっと持ち上げる

「要、さ・・・」

「ソース、ついてる・・・」

ペロリと樹里奈の唇を舐める

「んっ・・」

そしてそのままちゅっ・ちゅ・・・とキスをする

「サンドイッチうまかったか?」

「んっ・・・はいっ・・」

「じゃあ、礼しろよ・・」

「え・・、んっ・・・んんっ・・・」

要の舌が樹里奈の口に割り込んでくる

樹里奈の頭を掴んで離さない

「んっ・・・ふっ・・・んんっ」

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