第2章 暗黙のルール
翌朝、私は指定された時間にモーニングティーを持ってご主人様の部屋へとワゴンを押していた
コンコン・・・・
「どうぞ」
「失礼します」
中には黒刃さんがいてご主人様はソファーに座っていた
いつもは黒刃さんが給仕してるのかな・・?なんて思いながら私はご主人様に紅茶を用意する
「黒刃、やってくれ」
「御意」
黒刃さんは慣れた様子で、ご主人様の前に跪くと、ご主人様のガウンの前を開けなんのためらいもなく雄を口へと含んだ
じゅぶっ、じゅぽっ、ずぞっ・・・と水音をたてて上下に動かす
「・・・・っ」
カップに注いでいた紅茶が溢れる
「うっ・・・はっ・・いいぞっ・・」
カチャン・・・とカップとポットが当たった音で樹里奈が我に返る
「あ、申し訳ありません・・・すぐに新しいのをお持ちします」
樹里奈は急いで部屋から出て行く
「ふっ・・・はぁっ・・・だから言っただろう・・・」
「じゅぷっ・・・ぐぽっ・・そおれすか・・っ」
「はあっ・・・しながらしゃべん・・・なっ」
暫くすると樹里奈が新しい紅茶と水を持って戻ってきた
「・・・おまえ」
「あ、あの・・遅くなってすみません」
理人が驚いた顔で樹里奈を見る
ずっ、じゅぽっ、じゅじゅっ・・・
「くっ・・はっ・・・」
「ごほっ・・・んぐっ・・・」
理人が欲を吐き出すと黒刃はじゅるじゅぽっと綺麗に舐めとり口元を拭う
「はぁ・・・紅茶は?」
「あ、はい。只今」
樹里奈は震える手で紅茶を出す
「震えてる」
「すみません」
「どうして戻ってきた?」
「・・・・お二人がそうゆう関係でも別に・・・」
「・・・・」
「・・・・」
黒刃と理人がお互い目を見合わせる
「ぷはっ・・・俺と黒刃は別にホモじゃない」
「へ?」
「ええ、わたくしはご主人様が気持ちよく目覚められるように奉仕しているだけです
私の役目はご主人様に気持ちよく生活していただけるためにいるのですから」
「・・・そうなんですか」
「安心してください。この役目はあなたに負わせるつもりはありませんよ」
「はぁ・・・、よかった」
樹里奈は安心したようにため息をつく