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名探偵に恋をして

第1章 小さくなった名探偵



最初は「な、何言ってるの?!」みたいに否定してた少年も、
私が追い詰めていくと、諦めたように真実を話し出した。



変な薬を飲まされて幼児化してしまったこと。

その薬を盛った組織の情報を探る為、探偵事務所である蘭ちゃんの家に居候していること。


それで、蘭ちゃんに正体がバレでもして万が一組織に狙われたら大変だから〜とやらで内密にしてくれと頼まれた。



ていうか蘭ちゃん一緒に住んでてなんで気付かないの?

見た目も小さい新一じゃん。
デカイ眼鏡してるだけじゃん。

私なんて一目でわかったのに。




コナンくんの正体、本当の名前は工藤新一。

高校生にして名探偵として大活躍。

新聞にも度々載っちゃうような有名人。

頭脳明晰、スポーツ万能、イケメンでヴァイオリンなんかも弾けちゃうなんでも超人。
でも音痴っていう欠点もあり。そこがまたいい。


彼とは高校に入学して最初に隣の席になって、そこから仲良くなった。

キザなとこもあるけど、いつも自信に満ちてキラキラしている新一に、いつの間にか私は恋をしていた。


その彼が突然高校に来なくなって数ヶ月。

難事件解決の為遠くに言ってる、と聞いていたけど

本当は小さくなってて正体をバラせなかったって。




なにそれ。




普通は頭おかしいの?って言いたいレベル。

疑うことなく新一だと思った私の方がおかしいのかもしれないけど。



それにしても江戸川コナンって。

最近キラキラネーム流行ってるけど、コナンって。

推理オタクっぽいといえばそうだけど、なんかなぁ。


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