第4章 兄ちゃん我慢は無理です
お「…頑張る。返事はまだいいから、…だから、待ってて。」
雪「…?」
お「他人にも弟にも雪を渡さない。俺を選ばせる。」
雪「っ!」
__あぁ、これって本気の愛だ
人生で、初めてしった。私にはもったいなさすぎる
でも、演技でもあったよ。きっと私にはもったいないって言えば
お「自分には勿体ないとか言うなよ、お前のことが好きだから言うんだ。」
って、私が返事を言う前に言うんだ。おそ松兄さんは
雪「エスパーなの?…おそ松。」
お「ん?じゃ雪が俺のこと好きなの合ってた?」
雪「違う。」
お「冷たいなぁもう」
アハハッと二人で笑いあった。
雪「…そろそろ帰らない?皆待ってる…だろうし」
お「あ、そう…だな…」
そういうとおそ松は雪から離れた。
雪「…何だか、いっきに時間過ぎたみたい」
お「…ん、だなぁ。」
ニヒとおそ松はわらってみせる。
雪「…おそ松体温暖かいほう?」
お「え?何で?」
雪「いやぁ、離れたら何か…さぶくって。」
えへへ、と雪はわらってみせた。
お「じゃ、こうすっか!」
雪「へっ!?」
おそ松は雪の手を握る。…それだけかと思えば、
__おそ松自身パーカーのポケットにそのままつっこんだ。
雪「わっ!」
お「暖かいだろ?」
雪「うん、ありがとう!…」
まるで、ラブストーリーもののドラマをしているようだった
…この、気持ちはなんだろう?
この早まる鼓動と体に響く音は何?
頬が火照る感じは?
触れられたところが熱くなる感じは?
私はこれがわからないのがもどかしくてたまらなかった。
昨日も今日もでこれからも、
__私はあの家で、皆から、何を知るのだろう?
おそ松の手からの温もりが、いつまでも伝わっていれば、
良いのにな……。
何故かそう感じた。
…
雪「皆ただいまっん!?___」
十「おっかえりいいいい!!!!雪ちゃーーーん!!!!!」
十四松が愛(?)のお出迎えをしてくれた。
雪「んっむわ!?じゅっ十四松いきなりぎゅーはビビる!」
十「えへへ~~♪…ねぇねぇおそ松兄さんとデートしてたの?」
雪.お「「は!?」」
二人は口をパクパクさせた。
そして誰が犯人かも一瞬でわかった。
雪.お「「トド松だ!!」」