第2章 私の隣
十「!?もしかしてさっき言ってた__」
雪「違う!言い方が悪かったね、えっと……チョロ松兄さん」
十「え?」
十四松は少しホッとし落ち着いた様子だ
けれど現状を把握出来たのかすぐに汗が吹き出した
雪「あ〜落ち着いて!……まだ来たばかりだけど足音と声で多分兄さんだと思うから。このまま十四松がでていったら怪しまれるでしょ?……顔真っ赤だし」
十「……ウッス」
雪「それで今も十四松が帰ってくるの遅いから待ち伏せしてる」
扉の方を指さす
微かに廊下の板の軋む音が聞こえた
十「ヒッ!!」
彼は怯えて震えた
雪「そこで!十四松、ちょっと耳かして?」
十四松の耳に手をあて雪はそっと喋った
十四松はこくこくと頷き
十「……それで怒られないの?」
雪「うんきっと、そこに隠れてて」
2人はすぐさま作戦の実行に移った
…
チ「ねぇ皆、十四松みてない?」
リビングにきたチョロ松の第一声が響いた
お「?どういう意味チョロ松」
チ「いや、さっき洗面所に入っていったから軽く見張ってたんだけど雪ちゃんがその後に出てきたんだよね」
ト「つまり、十四松兄さんが消えたってこと?」
チ「2階に行っても2人ともいないし……」
そういった矢先、その二人がリビングにはいってきた
チ「十四松!」
ト「十四松兄さんに雪ちゃん!今まで何してたの?」
雪はすっと息を吸い
雪「『お布団しくお手伝いして貰ってたよ?』」
十「yesアーイドゥー!」
チョロ松がえっと声を漏らす
ト「(階段登る音もしてないしいなかったのに……?)」
お「雪ちゃんお風呂入ってた時なんかあった?」
雪「『?なにもないし十四松とは廊下で会ったよ』」
チ「十四松洗面所に入っていっ__」
雪「……何でそんなこと聞くの?」
雪はわざと少し怖めの顔で軽く脅した
おカチ一ト(((((!!)))))
たまらず兄弟達は誤魔化した
お「非常にキビシー!」
カ「どうもすいません」
一「ガチョーン」
チ(どうしよ……!そうだ)
チ「お呼びでないお呼びでない」
ト(何このノリ!)
ト「こりゃまた失礼いたしました!」
全松「「「「「「ズコーッ!」」」」」」
何故か十四松も一緒にずっこけた
雪「し、昭和ネタ……?」
お「いや、別に何もないよ!」
無理やりな皆に雪は吹いてしまった
雪「癖が強すぎるでしょ!」