第17章 僕は辛いですか
雪「……はぁ、なんでここの兄弟達は皆こうなんだろ」
兄弟揃ってニートも珍しいし
わけがわからんところで息ぴったりだし……
十「しくしく」
雪「__十四松、デートしよっか」
十「!?でーと!?」
お「え」
おカチ一ト「「「「「ええええーーっ!?!?」」」」」
十「……」
雪の言葉に皆目を飛び出す勢いで驚く
十四松一人大口開けたまま動かない
雪「ずっと楽しみにしてたし最近かまえてないもんね」
十「ほ、ほほほんと!?」
お「デートってまさか雪ちゃん!」
雪「?何考えてるかわかんないけど
デートはデートだよ、おかしい?」
ト「ゆゆゆ雪ちゃんデートってどこに行くの」
口をぱくぱくしながらトド松は雪に聞く
雪「んーっ十四松、行きたいところある?」
十「ある!」
雪「よしそこにしようか!」
ト「場所聞いてもないのに?!」
チ「それでいいの!?」
雪「えー?だってほかの皆と比べて十四松
害なさそうじゃん」
一「ごふっ」
カ「オウマイガット一松!!!」
その言葉に一松は血反吐を吐いた
だが雪の言葉は ごもっとも である
雪「んじゃあ着替えなきゃね、十四松もでしょ?」
十「あ、あ……アイアイサー!」
十四松は余程嬉しかったのだろうか
瞬間準備をはじめに飛んでった
雪「さてさてお留守番しててねみんな」
お「えっままままってよ雪ちゃ」
バタン
雪は待たずにドアを閉めて
2階へ行ってしまった
お「……」
ト「いっちゃった……」
カ「(ま、まあ仕方が無いよなぁ……)」
一「……」
チ「……」
おそ松とチョロ松はがっくりとし
トド松は半ば諦めテレビを見始め
カラ松は溜息をつき
一松ひとり、床でピクピクと動いていた
…
雪「__……」
2階へ行き、雪は着替えながら
考えていた
なんであんなに悲しい顔を皆するんだろう
なんで皆引き止めたりするんだろう
雪「__好きだから?」
そもそも好きって何?
……恋って何
自分が女優だというのに
未だに演じる癖して 恋 がわからない
雪「……もうよくわかんないよ!
あーやめたやめた!
こんなこと考えてたら頭壊れる」
もしかしたら答えなんて無いかもしれないし
まあ今更……だよね?
__そもそも何で私は知りたいんだ?
雪「それは……」