第16章 機転
頭の中が !? でいっぱいになったのは覚えてる
……多分だけどカラ松もそうなってたと思う
長男の勘ってやつ
って待て、まだ続きはあるし終わってない
そんな場合じゃなくて!
そして俺らは雪からそう聞いて
驚いている間に
お「……?!」
腹部に何かがあたり、すぐ離れる
目が点になって世界がスローになる
カラ松の目が見開いている
訳も分からず違和感の場所へ手を伸ばした
__あ か い……?
俺のパーカーが黒に近い赤に染まり出していた
……あれ?これ……
血?
刺されたと自覚し腹部をさも当然のように抑える
痛みに堪えるためだ
痛み……?
お「(痛み……?)」
あれ?無いよな、
__あるはずの俺の痛みは何処へ行った?!
パニックになってカラ松へ視線を向けるが何かを言いかけたカラ松が同じように刺された
そして同じように、
__あるはずの痛みを探している
カラ松もまた同じようにこちらに視線を向けた
……あ〜兄ちゃんやっとわかった
【そもそも 刺 さ れ て い な い んだ俺達は!】
手についたものが血糊だとやっと2人は気づけた
そして雪のいう待っていて……
どうゆうこと?
雪「『__私貴方に惚れちゃった』」
は?
おそ松もカラ松も雪の演技で固まる
全神経が雪へ向いた
ア「????いやいやお前……お前」
は?
雪……お前……
あのクソホストに何言ってんの?!?!
お「あのやろっ……!!」
ブツリなにか切れた音がした
行こうとしたが
カ「……おいおそ松」
お「?!っ……あ」
カラ松がおそ松の肩をがしりと掴む
ブッツン切れるものきれたおそ松でも
一瞬正気になれるほど
カ「___ッあの野郎が……」
カラ松だって切れていた
お「(コイツ……!)」
少し笑みがこぼれる
お「……ぃよぉし、カラ松、お前あっち頼んでいい?」
カ「……あぁ」
顔色一つ変えずカラ松はクソホストの仲間へ
向かってすぐ様走り出した
前を見ると
雪「え__」
ア「……」
あんの……!!
何人のモンあっさりとろうとしとんだコラ
お「__させっかぁ!!」
眉間に血管が浮き出る
目が血走る
そのままクソホストに
スーパーグレートハイパーウルトラな
ア「!!……っぐは!」
ミラクルパンチをした