第1章 出会い
とある街
昼下がり、人が多く絶えない街、日常がその通りに流れる場所
今日ももちろん人の声がそこらかしこで響き滞りなく時が進んでいた。
__だが、私はその世界の裏側の闇深い場所にいる。
年頃の私は暗い路地をひたすら走り、普通とはかけ離れた勢力にしつこく追われていた。
あまりのしつこさに苛立ちを覚えつつも必死に捕まりまいとぐちゃぐちゃに走る。もう帰り道はわからない。
雪「っの……しつこい……!」
??「「捕まえろ!!!」」
私の名前……[柊 雪(ひいらぎ ゆき)]は表側は煌びやかな女優として存在し、それよりも深く関わった裏側の世界では現在はフリーのスパイとして生き抜いていた。
その仕事中、元から私を狙う裏では有名な大きな組織……通称、黒の組織に追われている最中なのだ。
……まあその追われる理由はバカみたいな理由なのだけれど
でも捕まってしまえば人生を支配されてしまうのは確かだ。
にしてもかれこれ30分は走っていて流石にバテてきた。
身体が疲れ時々つまづきそうになる。
確かめるように雪はチラリと後ろをみた
……追っかけてくる奴らはまだまだ何ともなさそうだ
雪「っ……も、しんどい……!」
ほのかに視界が濁る中
それでもあてもなく路地裏を走り続けていた
___あの人たちに会うまでは