第9章 責任とって従って。*
雪「スパイで全然寝れないことなんてよくあったし……それにこんなの慣れてるから大丈夫だよ」
一「……でも」
雪「もー、する前はあんなに余裕ぶってたのに……心配しすぎだよ。ホラ大丈夫だから、ね?」
一「バカじゃないの本当……」
そういうと一松はコンドームをとってゴミ箱に捨てて、ジャージをちゃんと着て、雪の寝ている横にごろりと寝転がった
雪も脱がされたパジャマを着て、汗を拭って布団を正して一松を迎えた。
雪「……ありがとう」
一「……何が」
雪「正直、ずっと怖かった……けど、トラウマを、塗り替えてあげるって言われて……嬉しかった。」
一「……いや、別に」
雪「……けどごめんね」
一「………え?」
雪「してる最中、好きっていってくれてたよ……ね?」
一「…あぁ」
雪「まだちゃんと告白したわけではないだろうけど、でも、今言っておくね、私、好きとかまだ、わからないんだ……何が好きなのかわからないの」
一「……ん」
雪「何故、受け入れれたのかもわからないんだ……だから、そのごめん。私、答えれない。……だから、そんな好きでもないうちに、その、諦めて__」
一「は?やだよ、何言ってんの?」
雪「……で、でも一松良い人だから、その……」
ぎゅうっと一松は雪の手を握る
一「俺は、アンタが好き……だよ、ちゃんと告白?知らないけど、アンタのいう俺の好きはもうとっくに超えてる……」
雪「……!」
一「好きじゃなかったら、アンタがクソ松にイかされたりとか妬まない。……襲おうなんて思わない」
雪「いち……まつ」
一「だから、諦めろなんて言うなよ……んなの無理に決まってるから……やめろよ」
少し泣きそうな声で、言われて雪は何も言えなくなった
あぁ彼も、本気なんだ……としか思えなかった
一「俺、本当嬉しかった、受け入れてくれて……だから、諦めろなんて言うなよ……本当、やめろよ……」
雪「っ__」
そういうと一松は雪を抱き寄せ、小さく泣いた
一松の胸に抱かれたが雪は何も言えずただ、
雪「(どうしよう……ここまで好きになられるなんて__)」
気づけば六ごのうち五人に思われてしまった。
好きがわからないなんて……いってる場合じゃない。
何故か、怖くなってきて、小さく泣く一松を直視出来ずシーツに視線を落とし胸に手を当てて雪は目を閉じた。