第31章 新世界
多々良「さるくんー?ねぇさるくんってばー!」
猿比古「何なんですかさっきから!!」
多々良「仁多知らない?ねぇー!!仁多いないの!!!」
猿比古「だからって何でここに来たんスか!!!」
多々良「だって琥珀も志摩も月も知らないって言うんだもん!」
猿比古「俺だって知りませんよ!!今の今まで仕事してたんですから!」
仁多「ただいまぁ~。・・・?多々良、何してるの?」
多々良「仁多!どこ行ってたのさ!?」
仁多「どこって・・・アレ。」
テレビを指差す仁多。
そこには、仁多が映っていた。
多々良「何で一人で仕事行っちゃうの・・・!!」
仁多「ん?だって琥珀が呼び出すから。」
多々良「やっぱり琥珀知ってるし!!次は俺も行くから。」
仁多「ん?おぅ。」
猿比古「兄弟喧嘩はヨソでやってください。仕事溜まってんですよ。」
多々良「何か仕事増えてない?さるくん??」
猿比古「じゃあ手伝ってくれたっていいんじゃないですかね?」
多々良「俺達次の撮影あるからさー。ごめんね!行こ、仁多。」
仁多「頑張る。」
何故か多々良、仁多は双子のグループで芸能界入りし、とても有名になっている。
琥珀はその二人のマネージャー兼母親役である。
志摩「月ーストレイン見つけた。」
月「確保。」
志摩「はいよ。」
そのまま志摩は窓から飛び降りる。
月「猿比古、ハッキングされたからズタボロにしてくる。」
猿比古「再起不能にしとけ。」
怜「ひこ、書類ちょうだい。」
猿比古「ん。」
満月猿比古。正式に満月財閥を引き継ぎ、今はデスクから1歩も動いているのを部下は一度も見ていない。
その隣で書類を捌いているのは満月怜。同じく満月財閥を引き継いで、仕事に従事している。
御影月。彼女は幼いながらに機器にとても強く、データ管理を任せているようだ。
大和志摩。ストレイン管理局のトップ。