第30章 御柱タワー
怜「・・・ねぇ多々良。」
多々良「ん?なぁに?怜。」
怜「大好きだよ。多々良。」
多々良「・・・?怜・・?」
怜「ひこも、仁多も、好き。・・・ずっと前から、好きって感じ。」
多々良「・・・記憶が混同してる、の?」
怜「・・なんで、私・・・こんなに小さ・・。」
フラッと身体が傾く怜。
多々良「怜!!」
多々良が倒れ込む前に抱きしめたので、床に怜の身体が叩き付けられる事はなかった。
多々良が怜の顔を覗き込むと、気を失っているらしく、返事がない。
猿比古「怜・・・!」
それから3日3晩。怜が目覚める事はなかった。