第26章 接触
怜「・・・そう。落ちてないならいい。戻ってきて。うん。それじゃ。」
ピッと音を立てて切られた電話。
多々良「どうだったの?」
怜「葦中学園の連絡橋で暴れた奴がいたみたい。幸い壊れてないみたいだし、撤収。」
多々良「・・・幸いって事は緑のクラン関係してる?」
怜「御芍神紫と夜刀神狗朗。」
多々良「!」
怜「ヴァイスマンが姿を現して御芍神紫が撤収したみたい。ま、壊れなきゃなんでもいいや。」
多々良「そうだねー。(微笑」
怜「・・・それよりも、ひこ・・。」
多々良「・・伏見なら大丈夫だよ。ね?」
怜「・・・。」
多々良「・・・。(最近、緑のクランの事件のせいで来れてないもんなぁ・・。)」
怜「・・・会いたいよ・・ひこ・・・。」
俺の知ってる限り、怜は伏見に会わなくなって約1か月。その頃から怜は家にも戻っていない。
壊れてしまう前に、何とかしてあげたいけど・・・。
多々良「・・・怜、明日ちょっと出かけてくるね。」
怜「ん、気を付けてね。」
画面と対面している怜。
俺も端末を出していじる。
やっぱり、朝かな。