第1章 *Candy*
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笑い出した直輝を黙って見てた
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直「(笑)好きな奴でもできたかなってちょっと焦って・・
それが俺ならいいなってちょっと思った(笑)
残念…でも気まずくなんの嫌だからな」
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「うん、ありがとう」
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直「じゃあ…明日からまた…普通によろしく」
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笑って帰って行く直輝に
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もう一度ありがとうって言って
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そのまま夕日を見て考える
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好きな人がいると言ったあたしに
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それでも笑ってくれた直輝・・
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あたしは好きな人の幸せを願いながら
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それを他の人じゃなくあたしとであってほしいと
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他の人なら幸せにならないでと
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矛盾した事ばかりを考えた
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あ~あ
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夕日が沈むみたいに
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あたしの心から二宮くんがフワっと消えてなくなればいいのに…
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屋上からの階段を降りてカバンを取りに戻ると
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そこに二宮くんの姿を見つけて
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ドキンと心臓が跳ねた
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