• テキストサイズ

彼、攻略方法検索。 【ハイキュー】

第4章 デートだけどデートじゃない!





そういう風に考えた私がバカだったかもしれない。


その後の蛍はぷつりと糸を切ったように黙り込んでしまった。


だから聞くにも雰囲気的に聞けなくなってしまい、適当な遊園地でのことを話すしかなかった。


観覧車に乗ると聞かれたが、この雰囲気で乗るとはどうにも考えられなかったので、断った。


蛍の顔が少し残念そうに見えてしまうのは、自意識過剰になってしまったせいだろう。



「もう、5時……。」



あっという間だった。


私は考えることで精いっぱいになってしまい、乗り物の事はあまり覚えていなかった。



「……そろそろ帰る?」



蛍が静かな口調で聞いてくる。


思えば、高校に上がってからこんな風に話したのは久しぶりだった。


高校ではなんだか言い争った思い出しか浮かんでこない。


ま、高校に入ってから少ししかたってないんだけれどね……。



「うん……。」


「送って行く。」



そう言って、わたしと蛍は遊園地を出て帰路についた。



/ 35ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp