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片羽天使と悪魔
第6章 鈍い音
キキーーーーーッドンッ!!
車のブレーキ音。
そして鈍い音。
頭が熱い。
全身が、うまく動かない。
美姫たちが真っ青になってオロオロしているのが横目に見えた。
私今、どうなってるの。
頭がボーッとしてくる。
「ゆきかああああああああ!!!!!」
意識の遠くで私を呼ぶ声が聞こえた。
あぁ、亜久斗だ。
亜久斗…
呼ぼうとして、私は意識を手放した。
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