My important place【D.Gray-man】
第39章 夢現Ⅲ
「ということで、失礼しますー」
「ッおい…!」
ぺこりと頭を下げて、再び目の前の反り勃つモノに口付ける。
よく私の静止聞かずに責めてくるユウだから、今日は私がそれする番。
その意気込みで再び咥え込めば、荒々しい舌打ちが聞こえた。
「後でそのAV全部処分させるからな…ッ!」
……全部借り物だから所持はしてないんだけどね。
なんだか台詞が男女逆転してるなぁ、なんて頭の隅で冷静に思いつつ、余裕のないユウを見てるのは内心気持ちよかった。
いっつも余裕ないのは私の方だから。
偶にはこういうのもいいかもしれない。
「ん…っんむ」
唾液と絡ませれば、ちゅぷちゅぷと粘度の高い音がする。
さっきイキかけたからか、口の中でヒクつく男根は限界が近いのかもしれない。
拙い私の行為でも、ちゃんと感じてくれてるんだ。
ほっとする思いと嬉しさを実感しながら、その快楽に追い込むように口と手の動きを速める。
「ッ雪…顔、離せ」
上擦った声でユウが促してくる。
多分、限界が近いんだ。
…でもここで顔離したら、下手したら顔射にならない?
ということで、
「ん、」
ウン問題ナイ!
って親指おっ立てて見せたら、ぐしゃりと髪を指に絡めるように乱雑に頭を掴まれた。
「阿呆…っ」
あ、阿呆言われた。
こんな時までユウらしいなぁなんて思ってたら、その頭を掴む手に僅かに力が入って。
「ッ…!」
咥内で一際大きく震えた男根が、唐突に欲を放った。
急なことに構える暇もなく、口の中に広がる青臭さに驚──苦ッ!
「げほッ…!」
思わず顔を退いて咳き込んでしまう。
「ごほっ…ぅぇ…ッ」
まっず…!!
想像以上の色んなパンチに思わず嘔吐く。
口の中のものは手の中に出してしまった。
ごめんなさい…予想以上にハードル高かった。
飲み込むとか無理です、これ。
「だから言っただろッ」
「んぶっ」
けほけほと咳き込んでたら、顔にティッシュが押し付けられた。
顔を拭われて、白濁したものがかかってしまったことに今更気付く。
うわ…結局半ば顔射になっちゃった…。