My important place【D.Gray-man】
第39章 夢現Ⅲ
「続きは任務から帰ってからにしろ」
ここで止めてくれるのは、ユウの優しさ。
昨日だってあんな中途半端だったのに止めてくれたし。
今だって体がこんな状態なのに、無理には押し付けてこない。
本当、その忍耐力というか精神力の強さは感心する。
……けど、昨日も我慢させちゃったしな…。
……でも私も明日は外勤だし…。
……。
「き、今日は私がするよ」
「…は?」
申し訳なさとか反省とか悶々としたものが入り混じって、咄嗟に開いた口はそんなことを言葉にしていた。
いつもなら絶対言わないのに。
私から与えたいって気持ちを抱いていたからかもしれない。
「偶には私が、ユウを気持ちよくさせたい」
本番はできなくても、これくらいなら。
…顔、絶対赤いだろうなぁ。
「……」
頑張って口に出してみた提案に、ユウの反応はない。
恐る恐るその顔を伺えば──…何言ってんだコイツみたいな表情。
ちょっと。
それどういう反応。
「やるなって言ったのはお前だろ」
「そ、うだけど…昨日も止めさせたし……だから今日は私が…奉仕、するよ」
「………身の丈に合った行動しろ。無理はやめとけ」
あ、思いっきり信用ならない目で見られてる。
そりゃあ確かに、今まで体を重ねてもそういうことは言わなかったけど。
私だってヤる時はヤります!
「女に二言はないよ、ヤる時はヤる!」
「…んなこと胸張って言うな」