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My important place【D.Gray-man】

第39章 夢現Ⅲ



 できるよ、私だってユウに与える側でいたい。
 マリとあんな話をしたばかりだし、何かしてあげたい気持ちは強かった。


 だから。





 …だから…






 ……………だ、だから、










「なんだその顔。戦場にでも向かう気か」










 …う。


「だからやめとけって。んな顔でされても萎える」


 意気込んでユウの前で床に座り込んだはいいものの、中々決心がつかず手は伸ばせないまま。
 そんな私の前でベッドに腰掛けてるユウは、飄々たる態度。
 というかクッションに肘付いて頬杖して見下ろしてくる様は、まるで偉そうな人。
 さっきまでの色気はどこにも見当たらない。

 …あの気だるげな表情はどこいったの。
 ほんっと精神力強いよね。
 美形という名の鉄仮面の持ち主だと思う。


「大丈夫、できるから」


 そんなことを言われると寧ろ抗いたくなる。
 甘い雰囲気なんてまるで作れやしないけど…これが私だし。仕方ない。

 意を決して、目の前のズボンに手を伸ばす。
 前を緩めれば、見えてくるユウの肌にドキド──…腰えろっ
 なんか腰がえろい!
 えろいよユウさん!


「…オイ」

「へ?」

「何腰撫で回してんだ」

「ぁたっ」


 思わず程良く筋肉のついて引き締まった腰のラインをぺちぺち触ってたら、ピンッと軽くデコピンされた。


「なんか触り甲斐のある腰つきだなぁと…」

「変態か」

「ユウ限定です」


 人間、多少なりとも変態なんですよ。
 男だって女だって。
 私の場合は、ユウ限定変態だと思います。

 そんなこんな話しながら核心の場所へと触れると、思わず口は止まってしまった。
 もたもたとそれを取り出して、ごくりと唾を嚥下。

 …こ、こんな間近で見たのは初めてかも…。

 顔は女性並みに綺麗なのに、ちゃんと付いてるものは付いてるんだね……あ、なんか私オヤジ臭い。
 というか、これがいつも私の中に入ってるんですか…。


「…あんまジロジロ見んな」


 ついまじまじと見てしまっていると、またもピンッと軽くデコピンされた。
 見上げると、眉間に皺寄せて目を逸らされる。

 …あ。
 これ、ちょっと気恥ずかしいというか、居心地悪く感じてる時の顔だ。

 …もしかして照れてる?

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