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My important place【D.Gray-man】

第39章 夢現Ⅲ



 赤く散らばった内出血の跡。
 まるで肌に散る赤い花弁のようなそれ。
 首の付け根辺りだから、襟のある服なら隠せるからなんとかなったけど。
 こんなに疎らに付いてたら、虫刺されなんて言い訳利かない。
 どう見たって行為で付けられた跡だってわかる。


「昨日こんなに付けてもう忘れたの…」

「んな強く付けてねぇよ、そのうち消える。大体あれはただの前戯だろ。最後までヤってねぇから未遂だ」


 きっぱりと言い切るユウに強く反論はできなかった。

 確かに本番はしなかったよ。
 私が明日仕事早いからって言えば、途中で止めてくれたよ。
 でもその前戯の間に、私は一度イかされたんですけど。
 しっかり体を弄られたんですけど。
 それでも未遂言いますか。


「寧ろあの状況で耐えた俺を褒めろ」

「…その忍耐力の強さは認めマス」


 知ってるけどね、忍耐力の強さ。
 あそこまで手を出して止められる意思は、確かに感心したけどね。
 でも次の仕事は外勤なんだって。
 内勤より体力使うんだって。


「昨日は言うこと聞いてやっただろ。今日は俺の言うこと聞け」

「でも…私も調査任務入ってるし…つ、次の任務の後なら大丈夫だから、多分っ」


 咄嗟に思いついたことを口にして、ユウの両肩に手をついて押し返す。


「…あ?」


 声低っ!

 そんなドスの効いた声出さないで下さいってかこんな状況でそんな声出す人いないよ普通。
 甘いムードもへったくれもない。


「なんで嫌がるんだよ。恥ずかしいって意見なら却下だからな。何度もヤっただろ、もう慣れろ」


 ちょ…その言い方。
 それを言い訳にはしないけど、言い方の問題!

 もうちょっとオブラートに包め…なかったな、この暴君様は。
 いっつもオブラート皆無ですもんね。

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