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My important place【D.Gray-man】

第37章 6/6Birthday(番外編)



「それ?」

「うん。鏡見て溜息ついたり、窓硝子越しに何か見てたり。それって何か意味でも──」


 あるのかな。

 そう、ただなんとなく聞こうと思っただけ。
 意味がないならないで、別によかった。
 寧ろそう返されるかな、と思ってたけど。


「…え、と…」


 私の問いに、アレンはぎこちなく言葉を途切らせた。
 てっきり笑顔で返されるとばかり思っていたから、その反応は予想外で。


「…アレン?」


 思わず足を止めてアレンを見る。
 なんだろう…何か、胸騒ぎみたいなものが──





「オイ」

「っ!?」





 瞬間、ぐいっと強い力で背中の服を引っ張られた。
 目の前のアレンに集中してたから、急なことに構える暇もなく。
 後ろに引っ張られてよろけた背中が、其処にいた人物にぶつかる。

 ぶつかったのに全く動じないその体に、振り返る前に咄嗟に持っていたプレゼントの袋を視界から外れるように隠した。
 見なくてもわかる。
 こんな雑に私の服を引っ張る人なんて、一人しかいない。


「ゅ……ユウ」


 振り返れば、やっぱり。すぐそこには眉間に皺寄せたその人が立っていた。


「またそうやって雪さんに乱暴する…! 普通に呼べばいいでしょう、普通に!」


 そこに噛み付くようにアレンが声を荒げる。
 そんなアレンはいつものアレンで、さっきのぎこちなさは嘘のように消えていた。

 …あれ? 普通だ。


「テメェには関係ねぇだろ。…見かけねぇと思ったら、モヤシと遊び呆けてやがったのか」

「え。」


 それは半分当たってるけど…ってなんでそんな怖い顔してんの。
 別に変なことしてないけど。
 というか貴方のプレゼントを買いに行ってただけだけど!


「遊び呆けてなんか…っ」

「雪さんが街に用事があったみたいなので、ついて行っただけですよ。コムイさんから聞いたでしょう、ノアのこと。心配だったので」

「……」


 反論しようとすれば、強い口調でアレンが事情を説明してくれる。
 その言葉に眉間の皺は深くなったものの、納得してくれたのか。ユウは何も言わなかった。

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