My important place【D.Gray-man】
第36章 紡
「……」
「…すぅ…」
ノア野郎や馬鹿兎達のことを思うと、もやもやとした嫌な思いが浮かぶ。
でもこうして無防備に俺の腕の中で眠る雪を見ていると、少しだけその気持ちは静まった気がした。
上手い処理の仕方なんてわかんねぇが…こいつに対して抱いた欲だから、こいつにしか解消できねぇんだろう。
「…仕方ねぇな」
半ば諦めも似た気持ちで体を起こす。
面倒だとわかってても切り離せない。
切り離したくない。
雪に対して抱いた想いは、全部背負う覚悟でいる。
…悩むまでもねぇか。