My important place【D.Gray-man】
第24章 3/14Whiteday(番外編)
「あれ、イノセンスじゃなかったのかい?」
「ええ。人魂の原因はただの夜光虫だったわ」
「そっか~、残念」
結局イノセンスと疑われた怪奇現象は、拍子抜け過ぎるくらいの正体だった。
お陰で空が薄暗くなる頃には教団に戻って来られた。
つーか、いくらシスコンだからって任務が優し過ぎんだろ。
こんな任務にエクソシスト二人も要らねぇよ。
AKUMA討伐の時は、俺と月城の二人だけで容赦なく狩り出す癖に。
「何かな? 神田くん。その顔、怖いんだけどな~」
思わず睨んでいたらしい。
だがその目を向けた本人は、白々しく笑うばかり。
…コムイのこういうところが俺は嫌いだ。
「…別に」
まぁ今回は軽い任務のお陰で、早めに帰れたから文句はない。
これならすぐに月城の様子を見に行ける。
「任務報告は済んだ。俺は休む」
さっさと踵を返して司令室を出る。
「あ、神田っ」
呼び止めたのはリナ。
「私、明日雪のお見舞いに行くから」
軽く俺の肩を叩いて、ぱちんとウィンクしてくる。
任務中に頻りに月城の心配をしていたリナだったが、ここであいつの所に向かわないところ…どうやら俺に譲ると言いたいらしい。
コムイといいリナといい、こういう見透かしてくる感じはいけ好かない。
…この兄妹のこういうところが、俺は苦手だ。