My important place【D.Gray-man】
第23章 2/14Valentine
「誰がお前だけ行かせるなんて言った。俺も行く」
「え…あ、そう?」
「なんだその不思議顔は」
「いえ…」
不思議だからです。
なんて馬鹿正直に答えたら、なんとなく神田のお怒りを喰らいそうな気がする。
言い切ったものの、急ぐつもりはないんだろう。黙々と変わらない速度で食べ続ける神田に、私も蕎麦を食べる速度を緩めることにした。
なんだろう…やっぱり不思議な感覚。
神田が任務関係で同行を望むのも珍しいけれど、こうして一緒に蕎麦をゆっくり味わえることも。
…なんか嬉しいかも。
「あー、そのことなんだけどな」
少し胸の内側がくすぐったいような、そんな感覚を引き戻したのはリーバーさん。
なんだか気まずそうにこちらを見てる。
なんだろう?
「明日の任務、雪だけ呼びに来たんだ。同行するエクソシストは神田じゃない」
「え?」
「あ?」
え。
そうなの?