My important place【D.Gray-man】
第23章 2/14Valentine
不安は、ないと言えば嘘になる。
でもこうして神田が隣にいてくれると、そんな不安も少しは緩和されるから。
神田とアレンのいつもの喧嘩っ早いやりとりも、見ているとなんとなく肩の力が抜けた。
だから今はこうしていつも通り笑っていられる。
神田だけじゃなく、アレンにも感謝しないと。
「あ。このみたらし団子、美味しい」
「ですよねっジェリーさんお手製のみたらしなんです」
「そうなんだ、私初めて食べたよ。もっと早く頼んでいればよかった」
一口齧った団子を手にアレンに感想を伝えれば、年相応に嬉しそうに表情を綻ばせてくれた。
本当にみたらし団子が好きなんだなぁ。