My important place【D.Gray-man】
第21章 地獄のティータイム
「た…偶々です…」
俯き加減に、さっきと同じことを口にする。
理由なんてない。本当に偶々だから。
でもさっきもその理由じゃ、ルベリエ長官は納得してくれなかった。
はいそうですかとは帰されず、笑顔でお茶を誘ってきたから。
断ろうにも有無言わさない圧に促されて、椅子に座るしか選択肢は取れなかった。
そして、今のこの状況。
温かい午後の日差しが差し込む立入禁止の部屋で、凄まじく偉い中央庁の長官様と、二人きりでのティータイム。
という名の尋問地獄。
お願いです。
誰か助けて下さい。