• テキストサイズ

My important place【D.Gray-man】

第20章 もしもの話



「雪さん、照れてます?」

「っ!」


 ずばり核心を突かれて顔が熱くなる。
 そんな私の反応に確信したのか、アレンは控えめにくすりと笑った。


「そういうところ、可愛いですよね。雪さんって」

「…年上をからかうんじゃありません」

「からかってませんよ」


 熱い顔を逸らしながら言えば、アレンの手が一層強く私の手を握った。


「本当に可愛いなって思うから」


 だから、そういうの駄目なんだって。
 慣れてないんだって。
 手汗掻くから!
 変な汗が出るから!


「テ…っティムが見てるからね、一部始終! 画像解析で困るからね!」

「あ」


 必死に顔を背ければ視界の隅に金色ボディが入って、咄嗟に声を上げる。
 そうすればやっとアレンの手は離れてくれた。

 た、助かった…未成年だけど顔立ちと物腰の良い紳士イギリス人って強烈だ。

/ 2655ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp