• テキストサイズ

My important place【D.Gray-man】

第20章 もしもの話



 用意してくれた部屋は簡素だったけど、温かい布団もトイレもシャワーも必要な物は揃っていたから何も不便には思わなかった。
 小母さんの家の空き家や、教団の地下室や、今まで過ごしてきた場所に比べれば、随分快適な場所だったから。





『ご飯、お持ちしましたよ』





 元帥がいない間は、他の誰かが食事を運んでくれた。
 元帥が持ってくるものと何も変わらない、同じ食事だ。
 だけど中々それに手はつけられなかった。

 理由は一つだけ。










 ──雪ちゃん、食事の時間だよ










 あの暗く冷たい地下での生活と、どうしても重なるから。

/ 2655ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp