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My important place【D.Gray-man】

第17章 蓮の湖畔で君を知る



「弱い人には無関心なユーくんだからね。あそこまで実力に差があれば、何度も手合わせなんてしない」


 それって、今朝の組み手のこと?


「誰かに丁寧にものを教える程、心の広い持ち主じゃないからねぇ。なのにずっと手解きをしながら雪ちゃんに付き合っていた。私には、もうそれが充分な"答え"だったよ」


 思い出すように呟きながら、口元には始終笑みを浮かべている。


「ね。怒りだけじゃないだろう?」


 その些細な変化も見逃さないのは、きっと"親"の目で見てるティエドール元帥だからなんだろう。
 そう言われると、納得できる程の説得力はあって。でもすぐに反応することはできなかった。
 なんだか気恥ずかしくて。


「ありがとう。雪ちゃん」


 応えられないでいる私に、元帥は変わらず柔らかい表情で笑っていた。
 はっきりとは知らないけれど、まるでそれは子を思う親のような。
 そんな、とても優しい顔だったように思う。











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