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My important place【D.Gray-man】

第46章 泡沫トロイメライ



「イノセンス確保したから逃げるよ!結界装置解いて!」

「へ?あ、この機械?どう解除したらええんねや?」

「神様なんてくそ喰らえ」

「…急になんやねん、大層な悪口やっしゃ」

「違う、解除コード!今の打ち込んで!」

「あ、そうなん?…姐やん神様に恨みでもあるん」

「別に!ファインダーの中で映画の題名をコード名にすることが流行りなの!」

「なんやねん流行りて。学生気分やなぁ」

「いいから早く!」

「ハイハイ。神様なんて、くそ、喰ら、え……やっぱり悪意あるんとちゃう」

「煩いなッ」

「煩いのはテメェだコラァア!!!」



ぶつぶつといつまでも横やりを入れてくる憑神に突っ込んでたら、盛大な突っ込みが目の前から叩き入れられた。
丸太のような太い腕を大きく振るってくる、AKUMAのツッコミが。



「オレを無視して話してんじゃねぇよ!」

「別に無視なんてしてないけどッ憑神がやいのやいの言ってるだけで…ッ」



解除コードの意味なんてどうでもいいのに、アレンと言い憑神と言い、なんでいちいちツッコんでくるかな。
いいじゃない、ファインダーの中で流行り物がころころ変わったって。
いいじゃない、好きな言葉を解除コードにしたって。
その映画、特に好きな訳でもないけど。
本当はルベリエくそ喰らえって付けたかったけど。
でもそんなことしたら流石にトクサにお咎め喰らいそうだから甘んじてそれにしたと言うか誤魔化したと言うか。

いいじゃないか、普段の鬱憤を解除コードにぶつけたって。



「全く…ッストレス発散法なんて人の勝手でしょッ!」

「ぐぁッ!?」



怒り任せに目の前の巨体に斬り込めば、纏っていた光の閃光が厚みを増す。
四肢が触れれば、バチリとAKUMAの分厚い皮膚をも焦がして焼き付ける。

よくわからないけど、私の力がAKUMAに効いてる?
もしかしたら、このまま押し切れば倒せるかもしれない。



「これで、どうだッ!」

「ッ!?」



片膝を地面に付き無防備なAKUMAの懐に飛び込む。
頭部に向かって閃光を纏ったナイフを突き出せば、AKUMAは防御する暇もなく。

このまま倒せるかも…!



───ギンッ!



そんな希望を一瞬で砕いたのは、AKUMAの頭部にぶつかり欠けた、ナイフの鈍音だった。

…え、脆っ

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